Linuxが普及しないただ1つの理由

参考記事:「Linuxが普及しない」理由U - Ubuntuがなかった
     初心者が考えがちな「Linuxの普及しない理由」

コメント欄の議論が面白かったので書いてみる。
色々な意見が出てきているが、Linuxが普及しない理由はLinuxを使う理由が無い事だと思う。
ついでに言うとVistaが売れなかったのも同じ理由だと考えている。わざわざ変える理由が無い。

Windows95→98→(me)→XPと新しいOSが出る度にOSを買い換えていた人は多いはず。その理由はただ一つ、『今使っているOSに満足していなかったから』だ。
一日に一回は見るブルースクリーン。仕事を台無しにされるのが嫌で、気がついたら『Ctrl+s』を押すような作業環境だったからこそ、『新しく出てきたOSは安定しているのでは無いか?』という期待があったのだ。

そしてその期待はXPで実現された。どれかのアプリケーションが落ちるとPCの再起動が必要になるという事も無くなった。我々はブルースクリーンの恐怖から開放されたのだ!

OSは裏方のソフトだ。安定なOSが完成しさえすれば他のOSをインストールする理由は無くなる。だからVistaにする人は居なかったし、XPのサポートが2014年まで延長されている以上、7に切り替える人も少ないだろう。普通の人はOSの種類なんて気にしない。メールとインターネットとゲームが出来て、たまにパソコンで絵を描いたりが出来れば良いのだから。

 
Linuxの普及度は現状+α程度で十分なんだと思う。『Windowsの代わりとしてLinuxは十分に使える』という認識がMicroSoftの社員にあれば、迂闊な事は出来ないはずだ。そういった牽制こそが自分のような一般ユーザーがLinuxに求める役割だろうから。